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GIFアニメのあれこれ

gif

GIFアニメが注目されているそうです。

「今更かよ」というお言葉は甘んじてお受けしますが、とはいえみなさんGIFアニメってそんなに作ったことありますか?

僕は専門学校時代にGIFアニメをドット絵で描くという課題があり、ローリーンストーンズのロゴもどきの口の中から口が無限に出てくるという、当時病んでいたのか、気持ちの悪いGIFアニメを作成した記憶ぐらいしかありません。

Googleトレンドの「GIF」検索ボリューム、つまり世の中の興味の推移を見ると、20010年末にV字で回復をしているのですが、スマホの普及による影響が大きいのではないかと言われています。モバイルコンテンツを閲覧する環境は、エレベーター待ちの1分間や、トイレでの1分間、移動中の1分間など、途切れ途切れにやってきます。そのような場に適したさっと楽しめるコンテンツとして今後も更に注目が集まると言えそうです。(引用:theGIFs)

てな具合に今回お話しする「GIF」とは「GIF形式のアニメーション」のことです。GIFMAGAZINEという毎月5万作品(二度見しましたが毎月5万と書いてます)が投稿される日本最大級のGIFアニメ投稿コミュニティサイトがあります。昨今「the GIFs」というAdobeとGIF MAGAZINEがタッグを組んで実施をしたGIFアニメコンテストもあるらしくなかなか盛り上がっているようです。

gifmagazine

ただ、こちらのGIF MAGAZINEですが、ランキングなど見てみると、アニメや映像などを勝手にGIFアニメに変換してアップしている作品が多く、クリエイティブな作品を多く見れるかというとそれほどではありません。(ただし探せば作家さんの作品も多く見れますし、上記のtheGIFsの作品は面白い作品ばかりでした)アイドルがビキニで浜辺を走っているだけのGIFが大量にアップされていたりと、実にけしからん内容です。

話が脱線しましたが、面白いGIFや共有したいGIFがあるとTwitterを使ってみんなに見せたがるのが現代の世の常でございます。ただし、Twitterは元々GIFアニメに対応しておらず、引用元に行かないとGIFアニメを鑑賞することはできませんでした。ところが2014年6月に対応したとのこと。動く様になった、とはいえ調べてみるとアップロードの際GIF→MP4に変換されるらしい。

なぜ変換されるのか。

まず、1つが画像サイズの問題。いくつもの画像を連続させて1つの動きを作っているGIFファイルは圧縮が難しく、同じようなアニメーションであってもGIF形式だと500KB、MP4形式だと100KB程度になることがあります。PCのブラウザ上で見てもファイルの重さを感じることができますが、モバイル端末でアニメーションを見た時、GIF形式とMP4形式の重さの違いはかなり大きいはず。TwitterはGIFファイルをMP4ファイルに変換することでユーザーが「重い」と感じないようにしているわけです。

また、GIFを静止画に変換する方法がないことはないのですが、ブラウザ上で動き続けるGIFアニメーションをウェブ上で静止させることはほぼ不可能。しかしMP4ファイルなら再生したり静止したりすることができ、「ここが面白い」と思ったらスロー再生することも可能なのです。(引用:GIGAZINE)

とはいえ、「透過GIFは透過じゃなくなるので劣化する」「無限ループ化しないとTwitter側で動画として認識しない」「容量は減るが基本的に画質が劣化」「MP4に変換したらもうそれはGIFちゃうやんけ」などとデメリットもあるようです。

ただし、先述のGIFMAGAZINEからはGIFアニメを「GIF形式のまま」投稿することが可能です。

GIFMAGAZINE作者によると、実現のために用いたのが、Twitterが提供しているTwitterカードという仕組み。ツイートにURLが含まれている場合、そのリンク先に含まれるmetaタグを解析して、それに応じて写真・ムービー・記事の概要などをカード形式でプレビューするというものなのですが、作者のrazokuloverさんはデフォルトではサポートされていないGIFアニメを再生できるように交渉を重ね、ついに実現化されることになったとのことです。

そもそもMP4に変換されるデメリットを気にしないのであれば、公式の投稿で良いかもしれませんが、アップロードの方法も様々だということを知り、勉強になりました。

 

最後に私のおすすめGIFアニメ作家さんをご紹介します。

「CINEMA GRAPHS」 http://cinemagraphs.com/
coco-projector-429

こちらは「シネマグラフ」というジャンルのGIFアニメ作家です。画像の一部分だけを動かし、ただの動画ではない不思議な雰囲気を表現する手法で、1点に視点を集中させる効果もあります。とにかくしゃれおつですね。いや、おしゃれですね。

「くわがた」http://kwgtms.tumblr.com/
tumblr_inline_mg1vbzg0GW1qlr0p6

こちらはいわゆる「萌えアニメ」調のGIFアニメ。と思いきや、独特の世界観でGIFアニメを作成されています。一見荒削りじゃないかな?と思ったんですが、まだ22歳というこの才能におっさんはとっしです。いや、嫉妬です。

「活動漫画館」http://nosferatu-non.sakura.ne.jp/
kn8aaaa

考えられない技術でドットGIFアニメを作成されています。とにかく動きが滑らかで、往年のロボットアニメを思わせる爆発シーンは必見です。CGでやったほうがいいと宣う方もおられますが、手書きの爆発シーンってなんというか男のロマン砲だと思ってます。

 

最終的にわけのわからない話になりましたが、GIFアニメも手書き、シネマグラフ問わずやってみようと思います。決して水着のアイドルが浜辺を(以下略)